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生還…!  (あべもりおか) <2009/7/16 木曜日>

先週までのあらすじ

あべちゃんは富士山に登るハメになった!ギャー!!

つーワケで…

なんとか無事生還できました…マ ジ で 死ぬかと!

以下そのときの顛末です!

メンバーは、俺、友人、その友人の知人の三人。

まずは友人の車でスタート地点の富士山五合目富士宮口駐車場へ。

ここは標高2400メートル、すでになんか息苦しいぞ…(汗)

fuji1.jpg

しかし、このときはまだ余裕かましてますね~。

時間は午後四時くらい。少々ガスってたが、このあと晴れていきました。

身支度して夕方五時ごろ、おもむろに富士山へアタック!

夕方ではあるが結構明るい。 多少の息苦しさにはすぐに慣れ、意外とサクサク登れる。

「…なんだ、富士登山てワリと簡単じゃね?」

そのときはそう思ったのですが、後ににその考えは大間違いだったと思い知らされるのでありました!

六合目は楽勝でクリアし、黙々と登っていく。

なんつーか、「山の道=土の道」みたいな先入観があったんですが、富士山はガラガラのガレ岩と

フカフカの砂ジャリで非常に歩き辛い!

しかし、さすがに見晴らしはいいぜ~。

fuji3.jpg

六合目過ぎはさすがにしんどくなってくる…

ひ~こら言いながら、九時前ぐらいに新七合目宿泊所に到着。

ここで仮眠をとり、深夜再出発して翌朝のご来光を目指すのだ!

つーワケで、しばらくの休息の後、午前零時過ぎ、再アタック!

ひたすら登り、元祖七合目クリア。 このあたりはハイになってくるのか、なぜか調子良くなってくる。

無駄話しつつ、ひょいひょい登れる。しかし、七合目も半分を過ぎたあたりでそうもいかなくなってくる…!

まず、「山頂でコーヒー飲むんだ!」っつってコンロだの大量の水(10ℓ以上!)といった

大荷物の友人が遅れはじめる…。

「先に行っとけ」とゆーので、もう一人と先行することに。

しかし、しばらくしてそのもう一人の人が高山病にやられはじめる…!

いよいよ午前三時過ぎ、八合目休息所到着。も~かなりツライ!

さっきまでは調子よかったが、いよいよ俺にも高山病の兆候が…

頭痛と息切れがひどくなってきて、なかなか休息所を出る気力が湧かない。

小一時間 もぐったりしてたが、このままではご来光に間に合わなくなる…!

しかし、もう一人の人はめまいがひどく、まだ動ける状態ではないらしい。

意を決して 俺一人で山頂を目指すことに!

も~こっからは地獄!酸素ボンベを吸いつつ、頭痛とめまいと吐き気に耐えながらヨロヨロと登る。

九号五勺が見えたあたりで、ついに日がのぼり始める。

fuji5.jpg

「ダメだこりゃ、ご来光には間に合わん…」だがしかし、ココまで来たら登り切らないワケにはいかん!

気力を振り絞り登山続行!しかし、もう体調がかなりヤバイ!頭痛吐き気はさらに増し、

目の前にはチカチカ 星が舞う。

それでも、やっっっとの思いで 九号五勺クリア!

fuji4.jpg

このあたりになると、もう明るくなってくる。

さぁ、山頂まであと少し!

そして、いよいよ山頂寸前の鳥居をくぐり…

午前五時五十分、富士山頂到着!!やった~~~~~~!!

fuji6.jpg

しばらくぐったりと後追いの友人を待っていたが…

もう、高山病で体調がのっぴきならなくなってくる!

周りの登山者はみんな元気。具合悪いの俺だけ!?

頭痛めまい吐き気に加えて明らかに寒さからではない震えが!

こりゃも~マジでヤバイ、友人待ってる余裕は無い!一刻も早く下山しないと!

急いで下山し始めるが、しかし…

ここからが本当の地獄。マジ地獄!!!!!1111

もう、十歩も歩けば息切れと吐き気が襲ってきて歩けなくなる。

十歩歩いては息を整え、もう十歩歩いて息を整え…みたいな感じでジリジリ下りていく。

「高山病は、山下ればラクになるからダイジョーブ!」と聞いていたので、それを信じて

どうにか歩を進める。が、しかし…

今度は、新七合目にも達しないあたりで、疲労で足が動かなくなってきた!

ぐぅおお~~~、この、フカフカの砂ジャリが、滑って滑って余計に体力を削り取っていく…!

下山の速度はますます鈍り、もう意識朦朧としながらひたすら前に進む、

倒れこむように新七、六合目の休息所にたどり着くも、

激しい体調不良で、逆に休んでいることすら出来ない。

立っていることすらやっとの状態で、とにかく前に進むしかない。

苦しい~~~、こんな苦しみは一昨年インフルエンザにかかったとき以来ですよマジで!

そして…

ついに下山!駐車場の車に倒れこむ!

やっっっっと終わった…

二時間ほど後、後続の友人も無事下山、ゆっくりなペースで登った友人は、まだまだ元気だった。

こりゃアレか?こんなに体力消耗したのは俺のペースが速すぎたのか、もしかして…?

とにかく、無事下山した我ら一行は、地元ではちょっと有名な焼きそば屋でメシ食って

帰路についたのであった…!

教訓

登山は、下りるときの事を考えてゆっくり登ろう!

俺?俺はもういいや…グッタリ